献血経験がある方もない方も。

あなたは献血をしたことがありますか?

今回は僕がいつもお世話になっている献血・輸血のお話です。

 

 僕に関係する輸血製剤は「赤血球液製剤」および「濃厚血小板製剤」なので、ここではこの2種について述べます。ちなみに以下のfig1,fig2がそれぞれの製剤の画像です。これらは実際に僕が投与されたものになります。

 

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fig1.赤血球液製剤

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fig2.濃厚血小板製剤

いきなりちょいグロですみません。ちなみに僕は一度造血幹細胞移植を経験しているので(レシピエントB型、ドナーO型)、赤血球液製剤はO型、濃厚血小板製剤はAB型を使用しています。血小板製剤に関してはB型でも可です。気になった方はこちら

血液型について | 一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会 を参照してください。

 

献血経験がある方もない方も、それが患者にどのような影響を及ぼすのか分からない方が多いと思います。そこで、まず僕が頻回に輸血を受けた時期の採血データをfig3,fig4,fig5で示します。グラフ内にそれぞれ輸血による各値の増加を矢印で示しています。赤血球液製剤は2/26,3/2に輸血。濃厚血小板製剤は2/19,2/26,3/2,3/9に輸血しています。

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fig3.赤血球数の推移

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fig4.ヘモグロビン量の推移

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fig5.血小板数の推移

輸血した後の採血では如実に血球数が増加していることが一目瞭然です。このようにして僕は献血者の方々に助けて頂いているのです。 

 

このような輸血の投与が必要な患者の多くは、fig6にあるように僕のような血液疾患やガンの患者です*1

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fig6.疾病別輸血状況(2015年 東京都)

では何故、こうした輸血の投与が必要になってしまうのでしょうか。多くのガン治療には「骨髄抑制」という副作用がどうしても付きまといます。これは骨髄が担っている血球をつくるはたらき(造血機能)が抑制される作用のことです。この副作用により一般に白血球、赤血球、血小板が軒並み減少します。

これにより以下の症状が現れやすくなります。

白血球減少→免疫力の低下、感染症

赤血球減少→動悸、目眩、息切れ、疲れやすい

血小板減少→青あざ、止血不良、皮膚や臓器からの出血

 

白血球はフィルグラスチム(グラン、G-CSF)と呼ばれる製剤の注射で増加させることができますが、赤血球および血小板は献血者の血液を輸血する以外に増加させる方法がありません。

僕も、献血者の方々のご協力がなければ赤血球・血小板が減少し続け上記のような症状に苦しむところでした。

 

僕のように輸血が必要となる患者の85%は50歳以上*2だそうです。よって、少子高齢化社会において必要な輸血量は増加していきます。それに対して、fig7にあるように、ここ数年献血者・献血量は共に減少傾向にあります*3

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fig7.年代別献血者数と献血量の推移

このまま減少傾向が続くと、僕のような血液疾患・ガン患者の治療に支障をきたしてしまうでしょう。

こうした患者の生命の為に献血のご協力をお願いいたします。

そして、献血者の方々、ありがとうございました。おかげで助かりました。

 

 

白血病をはじめとする血液疾患患者のために献血よろしくお願いします! 

献血ルーム紹介|東京都赤十字血液センター|日本赤十字社

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