今回は「眼」シリーズです。
過去2回、網膜に関する症状で血液内科と同じ眼科にて造影剤を使用した蛍光眼底検査を受けています。
↓コチラは2021年3月末で検査した際の記事
↓コチラは2022年11月に検査を受けた際の記事。
過去2回とも自宅近所の眼科での眼底検査の結果、精密検査をしたほうが良いという判断になり受けたものになります。この2回では軟性白斑だの中心性漿液性脈絡網膜症だの診断を言い渡されたのですが、結局自然治癒して大事には至りませんでした。今年6月の視力検査では視力も上記網膜症発生以前と同等まで回復していました。
ところが、先日8月に再び造影剤による精密検査が必要ということになり、受けてきたのですが今回は過去2回のようにはいきませんでした。
■今回3度目の検査の結果
単刀直入に言えば、検査結果は悪かったです。病名としては、黄斑浮腫という診断で、要治療ということでした。眼の病気は血液界隈の小生から見るとどれも似たように見えて難しいのですが、視力を司る最も重要な器官である黄斑が浮腫んでしまう症状のことだそうです。浮腫ができると視力が急激にかつ著しく低下します。6月には矯正視力0.7あった右目の視力が0.1まで下がっていました。この時まで特に自覚していなかったのは左目の矯正視力が1.2あり左目によるカバーがあったからだと思います。
■黄斑浮腫の原因について
第一候補として挙げられたのは。4~5年前に行われた放射線治療になります。原病である白血病(ph+ALL)の治療のため7.5Gryの全身放射線照射(TBI)と30Gryの全脳全脊髄照射(CSI)を行っています。自身が受けた放射線治療に関する情報について、眼科医も同病院の放射線科から情報照会できると思われます。原病の治療をした病院を受診するメリットはここにありますね。放射線治療後の年数としても、今回のような症状が起こっても不思議ではない時期とのことでした。
第2候補としてあり得るのは分子標的薬”アイクルシグ”の4年以上にも及ぶ長期服用です。先月、この薬の血液内科での処方が終わった旨を記事にしています。記事の中で以下のように記載しておりました。
""副作用の影響を疑われる閉塞性疾患の症状が現れたことです(次回ブログ更新時に詳細執筆予定)""
アイクルシグの薬剤情報にその副作用として黄斑浮腫が明記されているのです(その事を上記記事内にて言及した次第でした)。
■医師の一次診断について
造影剤検査の結果を確認した医師に以下旨の説明を受けました。
硝子体注射による治療になると思われるが、この件の対応は私一人では判断しかねる。診療科会議で付議して決める。
よくある症例とは異なるのかあまり見ない状態になっているのか、ちょっと不安になりましたが2週間後の外来まで治療方針を待つことになりました。
■診療科内会議の結果
やはり硝子体注射の治療を受けることになりました。外来までの間に様々調査してくれており、黄斑浮腫症例に関する論文を調べた結果、国内にはアイクルシグが原因と断定できた症例は存在しないとのことでした。主要因は放射線治療の可能性が高いと見て良さそうです。アイクルシグによる副作用説も棄却はできないとのことでしたが。
この処置では、極細い注射針を使って抗VEGFという薬剤を白目に直接注入します。黄斑浮腫の原因となるVEGFなる物質を消滅させる効果があるとの事です。
■いざ眼球注射
一通り説明を受け、種々のリスクも含めて同意書に署名しいよいよ注射を受ける段階になりました。
コワクナイヨ、イタクナイヨといくら言われても白目に針を刺すと言われて小生がビビらないワケがありません。あれよあれよと処置室に案内され、専用の椅子に腰掛けました。当然ながら事前に麻酔の目薬を入れます。3種類入れたかと思います。どれがどれなのかは流石に分かっていないですが。瞬きをしないように上下の瞼を器具で固定されます。視線を針が見えない方向にやるように促され、その数秒後グサグサグサグサ‼️という思った感覚はなく、気づいた頃には処置は一瞬で終わっていました。全く痛みはありませんでした。やるまでは怖いけど実際やってみたら平気だったヤツのパターンでした。
■処置後の状態について
眼帯も特に必要なし。当日の洗顔のみNGとのこと。1~2週間で効果が現れ始めるそうで、1ヶ月後の外来で効果を確認することになりました。記事執筆時点での唯一の不満は注射1回で4万5000円(自己負担)もの費用がかかったことにあります。場合によっては何度も同様の注射を打つことになると聞いているので、もう少し患者に優しい価格に設定してもらえると助かるのですが。。。
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